大学生活を送るうえで、「大学生ノリについていけない」という方、少なくないのではないでしょうか。
少なくとも、この記事を見ている方はそうだと思います。

私も「大学生ノリ」は大嫌い。「大学生ノリ」を目の当たりにすると気持ち悪くなり、地獄の空間のように感じます。
もちろん、大学生ノリは必ずしも悪いものではありません。仲間意識を高め、楽しい思い出を作るきっかけになることもあるでしょう。
特に外向的で社交的な人にとっては、大学生活の魅力そのものともいえるでしょう。
しかし、一方で、大学生ノリが苦手・嫌い・気持ち悪いと感じる人も少なくないのです。
大学生ノリは人によっては「過剰に感じられる」「無理を強いられる」「自分の価値観やテンションと合わない」ものだからです。
中には、「これから、どうやって大学生として過ごしていこうか」と苦悩している人もいらっしゃるかもしれません。
そこで、当記事では、大学生ノリがなぜ気持ち悪く感じるのか、そして、その場合、どうやったら大学生活を快適に過ごせるのかを中心に解説してまいります。
「ついていけない…」大学生ノリとは

大学生活と聞いて多くの人が思い浮かべるイメージの一つに、特有の「大学生ノリ」というものがあります。
これは、大学生において、飲み会や新歓イベント、学園祭、カラオケ、サークル活動などでよく見られる、テンション高めでフランク、ときに無礼講的な雰囲気を指す俗称です。
大学生ノリはしばしば「ウェイ系」と呼ばれる文化と重なり、大人数でワイワイと盛り上がる空気、内輪の冗談や掛け声、少し羽目を外した行動などが含まれます。
大学生ノリの具体例は、下記の通りです。
他にも様々な例が思い浮かびますが、ここでは、代表的な10個の例をあげます。
それぞれ、詳細に見ていきましょう。
勉強できない自慢
「単位を落とした」「だるいから今日は授業を欠席した」「課題を提出していない」「テスト勉強を一切していない」・・・。
大学生にとって最も大切なことである「勉強」ができないということを自慢げに言ってくる大学生がいます。
そして、しまいには、「課題の答えを教えてくれ」「欠席していた授業回のノートを見せてくれ」などと言ってくることも。
真面目に大学生活を送っている者からすると、かなり厄介です。こんな人と付き合いたくないと思ってしまいます。
関連記事「大学で成績優秀者になった。GPAはどれくらい?奨学金はもらえる?」(内部リンク)

大学生は勉強をすることが本分なのに、何をしているのか・・・とあきれてしまいます。
「だるい」が口癖
「だるい」「眠い」などなど、ネガティブ発言が多いことも、大学生ノリの特徴といえるでしょう。
口癖のように言っている人もいます。
こうした発言を聞いている者からすると、まあ、不快です。むしろ、聞いている人が、そうした発言によって気疲れしてしまいます。
できる限り、ポジティブな感情をもっている大学生と関わることがおすすめです。

「だるい」と言っている人と付き合うのがだるい・・・と心の中で思っています。
飲み会でゲームやコールが好き
飲み会が大好きな大学生。よく見かけます。そうした人は、コールやゲームが大好き。
アルコールが入ると、急にハイテンションに・・・。周囲に迷惑をかけてしまっているということも・・・。
お酒が弱い人へ「イケるっしょ」などと煽ることもしばしばです。アルハラにもつながりかねない危険な行為です。
大学生の飲み会は、居心地が非常に悪く感じてしまいます。
関連記事①「【大学生】ゼミやサークルの飲み会が嫌い、行きたくない!断り方とは?実体験をもとに解説」(内部リンク)
関連記事②「バレるとどうなる?大学1年生がお酒を飲むのはOK?未成年飲酒の問題」(内部リンク)

飲み会で羽目を外す大学生は、要注意(警戒)人物です。
公共の場所で騒ぐ
公共の場所で騒いでしまって、周囲から白い目で見られてしまう大学生集団がいます。大学生ノリの典型例です。
上述の飲み会会場におけるゲームやコールにも通ずるものがあります。
その他、大学の授業で、後方の席で私語が多いのも、「公共の場所で騒ぐ」に該当するでしょう。
公共の場所で騒ぐ大学生は、もっと、落ち着きをもって、大学生活を送ってほしいと強く願っています。

大学生であるにもかかわらず、騒ぐことがいかに人に迷惑をかけることになるのかを知らない人もいます。
大きな笑い声
「ガハハハッ」と手をたたいて、大声で笑っている大学生・・・。なんとなく想像できるのではないでしょうか。
笑うことは健康につながるので、いいことではありますが、なぜか、あまりに大げさ。
大げさな笑いが、同じグループの人にも伝染し、わけがわからないほど大きな笑い声が聞こえてくることも。
そうした人のノリについて、全く理解できないという人も少なくないはず。

あまりに大きな笑い声は、周囲に迷惑をかけることも・・・。
近すぎる距離感
初対面なのに、距離感を急に詰められるといった経験を有している人、いらっしゃるのではないでしょうか。
「なぜか、初対面なのにタメ口」「肩もみ、背中叩き、などの大げさなスキンシップ」などなど。
そうしたノリの人は、自分がコミュニケーション能力が優れていると思っている可能性が大(実際は幻想の可能性も大)。
しかし、大学生ノリについていけない人にとっては困惑してしまいます。

むしろ、そんな人とは、コミュニケーションを控えたいと思うことでしょう。
意味不明な一斉行動
大学生ノリの人々は、なぜか、集団で行動しがち。
例えば、授業。自分の興味関心に沿った授業を選択するのが普通ですが、どういうわけか、友達同士で同じ授業をとっているということも。
その他の場面でも、なぜか、集団で一斉に行動することはよく見られます。
あらかもコバンザメのようです。一から十まで、集団で行動する大学生への理解はできません。

大学生活の不安から一斉行動に至るのではなく、単に集団に属していたいからという人が多いです。
就活がめんどくさそう
「就活だるい」「就活やめたい」という、就活に対するネガティブ発言。たびたび、耳にします。
就活は、自分のキャリア形成において非常に重要なことです。
しかし、大学生ノリが激しい人は、就活をおざなりにしている人は少なからずいます。就活がめんどくさそうに見受けられます。
中には、真面目に就活をしている人を下に見るということも・・・。

そうした人は、大学院への進学や起業なども興味がないという人も多いようです・・・。
SNSではすこぶる真面目
大学生ノリが激しい人に限って、どういうわけか、SNS上では真面目・・・ということもあるあるでしょう。
インスタグラムやXなどのSNSでは、とりあえず真面目な発言をしていたら、実際に自分も変わるだろうと思っているのかもしれません。
しかし、現実社会で行動に移すことができているのかは、疑問です。
ただ単に、化けの皮をかぶっているだけというパターンがほとんどです。

人に接するときも、落ち着いて、真面目にしていてほしいものです。
テンションが低い人へのいじり
テンションの低い人に対して、高いテンションを求める・・・。
これは、かなり厄介な大学生ノリの特徴といえます。
大学生ノリについていけない人は、相対的に、テンションが低くなるのは当然です。
大学生ノリについていくことができないと感じた場合は、その場から離れるのが一番です。

大学生ノリへの対処方法は、後で、述べますので、参考にしてください。
大学生ノリが苦手・嫌いと感じる理由

ここからは、大学生ノリが苦手・嫌いと感じる理由について分析していきたいと思います。
大学生ノリが苦手と感じる理由は、大きく下記の4つですが、それぞれ、重なっているところもありますので、ご了承ください。
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
内向型の性格である
人の社交スタイルは大きく分けて「外向型」と「内向型」に分類されることがあります。
外向型は人と一緒にいることでエネルギーを得やすいタイプ、内向型は一人でいる時間でエネルギーを回復するタイプです。
大学生ノリは基本的に外向型の人が演じるため、内向型の人には刺激が強すぎることが多いのです。
たとえば、テンションの高いやり取り、大勢での騒ぎなどは、外向型の人には楽しくても、内向型には疲労やストレスを引き起こします。
このため、内向型に人にとって、大学生ノリは「楽しいよりも疲れる」という感覚が先に立ち、苦手意識が生まれやすくなるのです。
これまでとのギャップ
大学生ノリは、特に都会の大規模大学や体育会系サークルでは、非常に顕著で、新入生にも即座に適応が求められることがあります。
しかし、地方出身者や、静かな人間関係を好む人にとっては、そのテンションの高さや”迷惑”という概念がない空間に対して、嫌悪感を抱くこともあります。
また、高校までの友人関係が、比較的、落ち着いた雰囲気だった人にとっては、大学生ノリの特徴である「距離感の近さ」が不快感を生むこともあります。
高校生活と大学生活のギャップこそが、大学生ノリについていけないと感じる理由であるともいえます。
無理に盛り上がる空気がつらい
大学生ノリには、場を盛り上げることを優先するあまり、その場の全員に同じテンションを求める圧力が存在することがあります。
いわゆる「同調圧力」というものです。
「盛り上がらないとつまらない人」「ノリが悪い」と思われたくない心理から、無理に笑顔を作ったり声を張ったりする人もいますが、それが長く続くと心身ともに消耗します。
「ウェイ系」文化が無理
ウェイ系文化とは、「楽しいことは大きな声で表現し、場の空気を支配する人たち」を中心とした集団文化を指します。
もちろん全ての大学生がそうではありませんが、この文化が支配的なサークルやグループに所属すると、静かに過ごしたい人にとっては価値観の押し付けと感じられます。
「ウェイ系」という言葉は、グループで盛り上がる際に「ウェーイ!」と声を上げたり、挨拶として「ウェーイ」を使う若者たちの様子から生まれました。
ここでいう「大学生ノリ」とかなり似ています。
大学生ノリが合わないときの心理的影響

大学生ノリが自分に合わないと感じると、「ちょっと苦手」という軽い違和感から、中には、深刻なストレスや自己否定に至ることもあります。
つまり、様々な心理的影響が生じるということになりますが、ここでは、下記の通り、その影響を整理したいと思います。
気疲れとエネルギー消耗
テンションの高い場に長時間いることは、特に内向的な性格の人にとって大きなエネルギー消耗を伴います。
例えば、テンションの高い飲み会に参加すると、やけに疲れるという経験をしたことがあるという方、少なくないのではないでしょうか。
自分が盛り上がっていないことに後ろめたさを感じつつも、表情や反応を作るために精神的な労力を使い、結果として帰宅後にぐったりするケースが多く見られます。
孤立感や疎外感
「みんな盛り上がっているのに自分だけ浮いている」と感じると、心理的な孤立感が強まることもあります。
大学生ノリが嫌いな人にとっては、大学生ノリで盛り上がることができない場合がほとんどです。
この状態が続くと、同級生や友達との距離がさらに広がり、結果的にサークルなどから足が遠のく原因になります。
自己否定感
大学生ノリが主流の環境では、「合わせられない自分が悪いのではないか」という自己否定感に陥る可能性もあります。
そうなってしまうと、自己評価を下げ、大学生活全体を消極的なものにしてしまうおそれがあります。

自己否定感に陥ることは非常に危険です。そうならないための方法を、これから、解説します。
大学生ノリへの対処方法

大学生ノリが嫌い・苦手だと感じる方は、いかにして大学生活を送ればいいのでしょうか。
大学生ノリに対して、どのように対処・対応すればよいでしょうか。ここでは、以下の通り、4つの方法を紹介いたします。
詳述していきます。
無理に合わせない
大学生ノリに遭遇しても、無理に合わせないことが大切です。
場の空気を壊さないために、どうしても、大学生ノリに同調してしまいがちですが、必ずしも全ての流れに乗る必要はありません。
笑顔や軽い相槌で雰囲気を保ちつつ、自分が参加したくない部分は自然にスルーすることも有効です。
また、
- 自分のテンションは自分で決めること
- キャラをつくらないこと
も大切です。
一度「盛り上げ役」や「ノリのいい人」として認識されると、そのキャラクターを維持するために常に無理をする羽目になります。
最初から自分らしいテンション・態度で接しておくことが、後々の負担を軽減します。

無理な高揚感を演じないことこそが、長期的に見て、健全な人間関係につながります。
距離感を取る
大学生ノリから距離感を取ることも検討しましょう。
大学生ノリから離れることによって、心が一気に楽になることがあります。
そのためにも、角を立てずに、大学生ノリが強要される空間から断絶するということが重要です。
以下のように、相手に強い否定感を与えずに断ってみてください。
- 「バイトが入っていて…」
- 「課題が溜まってて今日は無理そう」
- 「体調があまり良くなくて」
ただし、無用な対立を避けるためにも、断るときは、相手の大学生ノリを否定することはしないようにしましょう。
全く参加しないと「ノリが悪い人」という印象が固定される場合があります。
それが嫌だという方は、最初に一度だけ参加してみて、自分に合わないとわかったら徐々に距離を置くという戦略もあります。
ただ、「ノリが悪い人」と印象づけることが、大学生ノリから逃げる方法でもあるので、バランス感は、各自で調整してみてください。
同じ価値観の友人を見つける
大学内には、大学生ノリが嫌で静かな時間を好む人は必ず存在します。
そうした人と友人になることによって、孤立感や疎外感も覚えなくなります。
趣味などを一人で楽しむ
大学で友達はつくらないことも選択肢です。
大学生ノリが嫌だという人は、内向型の性格である可能性が高いので、友達がさほどいなくても、十分に大学生活を楽しむことができるでしょう。
当サイト管理人が、まさに、そうでした。
大学生活においては、勉強や趣味など、一人で楽しむことのできる活動を中心に楽しみましょう。
関連記事「【悩む心配なし】大学で友達がいなくても大丈夫!ぼっちを楽しもう!」(内部リンク)
大学生ノリは永遠に続かない

大学生ノリは永遠には続きません。
社会人になると、人間関係はより多様化し、場の空気も落ち着いたものになる傾向があります。
というのも、社会人になると、価値観や性格が異なる人と仕事を通して協力し合う必要があるため、ノリだけでは対応することはできません。
つまり、テンションの高さよりも、安定した対応や誠実さが評価されるため、大学生ノリが合わなかった人にとっては、むしろ、社会人になると過ごしやすい環境になることも多いです。
大学生ノリが地獄だと思われる方も、少し我慢して、大学を卒業すると、楽になる可能性が高いです。
前述した通り、大学生ノリが激しい人は、コミュニケーション能力にたけていると考えている人が多いです。
しかし、大学生ノリは、社会では、あまり通用しません。
つまり、「大学生ノリ=高いコミュニケーション能力」では、全くないのです。
最後に
大学生ノリは、外向的な人にとっては楽しい文化であり、大学生活の象徴のように語られることもあります。
しかし、それが全ての人にとって心地よいわけではありません。
大学生ノリが苦手・嫌い・気持ち悪いと感じることは決して珍しいことではなく、性格や価値観の違いとして自然なことです。
大切なのは、無理に合わせない勇気と、自分らしい大学生活の形を見つけることです。
大学は自由度が高く、交友関係も選択できます。
テンションの高い場が合わないなら、静かな時間や別のコミュニティで自分の居場所を作ることができます。
そして覚えておきたいのは、大学生ノリは一時的な文化であり、将来にわたって付き合い続ける必要はないということです。
大学生ノリが嫌だという方も、社会人になると楽になる可能性もあるので、大学卒業まで頑張ってみてください。