新聞を2紙、購読している「はし」です。
突然ですが、皆さま、日々のニュースをどのように入手していますでしょうか。
- テレビ?
- インターネット・SNS?
- ラジオ?
- 新聞?
このように、ニュースを知る方法は様々ではありますが、私は新聞を読むことを強くおすすめしたいと思います。
とりわけ、大学生は、社会人になる前の段階です。ある程度、社会のことについて知っておくべきなのです。
では、なぜ、新聞をおすすめするのか?なぜ、新聞を読むべきなのか?詳しく解説いたします。
この記事を書いた人
「はし」です。中学生の頃から新聞を読み始め、もちろん、大学生のときも新聞にお世話になっていました。
興味のある新聞記事を切り取って保存をしたり、複数の新聞の読み比べも行ったりしております。
大学生のときに、成績優秀者として表彰されたのも、新聞のおかげかも!?
皆さまも、新聞を読みましょう。
新聞は偏っている?
まず、はっきりと言いましょう。
新聞は偏っています。
当記事執筆者は、複数の新聞を読み比べておりますが、私の感覚で、各新聞社(全国紙)の考え方は、概ね、上の図の通りです。
朝日・毎日・東京はリベラル、産経・読売は保守です。日系は、比較的、中立です。
共同通信は、各新聞社や放送局にニュースを提供する通信社です。地方紙の全国ニュースは、共同通信に依存していることがほとんどです。共同通信は、ややリベラルといった感じです。
では、なぜ新聞は偏っているのか。
それは、新聞社も企業だからです。企業の目的は利潤を追求することです。
世には、保守的な考えをもった人からリベラルな考えを持った人までいます。新聞社も、その購読者のニーズに合わせて新聞を作成しているのです。
同時に、新聞社には言論機関として情報を発信せねばならない使命も存在します。
新聞は時代遅れのメディア?
最近、新聞は時代遅れの「マスゴミ」だから読まず、ニュースはネットだけに頼るという人がいます。確かに、今や、インターネットやSNSでも、ニュースを読める時代です。
しかしながら、ネットの情報は、厳しいファクトチェックはありません。それゆえ、フェイクニュースがでてくるのです。
ファクトチェックは、(素人である)読者自身がしなければならず、大変めんどくさいのです。実際に、ファクトチェックをしっかりと行っていない個人が、偽情報を拡散するという事態も起きています。
私も、正直、ネットのフェイクニュースを見破る自信はありありません。そのため、そうしたネット情報には、原則、触れることはありません。
一方で、新聞は、厳しいファクトチェックを通過した記事のみ、紙面に掲載されます。
確かに、新聞は、ネットとは異なり、昔から存在する伝統的なメディアではありますが、新聞が決して時代遅れだとは思いません。
フェイクニュースが拡散される世の中において、新聞は、必要不可欠な存在です。
ニュースサイトの記事の発信元が新聞社になっていることも、たびたび、あります。ネットユーザーも、知らず知らずのうちに、新聞社の情報に触れている可能性は極めて高いです。
大学生が新聞を読むべき理由
- 新聞は偏っている!
- 新聞は時代遅れ?
これまで、新聞に関するネガティブなことも述べましたが、結論から申しますと、それでも、大学生は新聞を読むべきです。
なぜでしょうか。
それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
世の中の動きやトレンド及びその背景を知ることができる
新聞を読んでいると、国内外で何が起こっているのか詳しくわかります。
まもなく社会に出て行くという大学生ならば、最低限の世の中の動きやトレンドを知っておくべきであることは、言うまでもありません。
また、新聞を読むと、ニュースの背景を知ることもできます。ニュースの背景を理解することは非常に重要です。なぜなら、思慮が浅いために起こる誤解が減るからです。
新聞の3面や専門家の解説を読むなどして、ニュースの背景を理解するようにしましょう。
ネットニュースにおいては、ニュースの背景を深堀りしているものなどほとんどありません。記事が長すぎると、ユーザーが離反するからです。
加えて、ニュースを考える機会を提供してくれるのも新聞です。ニュースとその背景、つまり前提条件を知ることができて、初めて考えることができます。新聞は思考の訓練にもってこいです。
語彙力が増える
新聞には、やや難しい言葉や専門用語が使われています。それ故、新聞を読んでいると語彙力が増えます。
語彙力が増えると、表現の幅も広がります。より円滑なコミュニケーションをとることができます。
「専門用語」と聞いて心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、難しい専門用語はたいてい解説されています。専門用語も理解し、知識の幅を広げていきましょう。
就活対策になる
大学生の皆さんの中には「就活対策のために新聞を読め」などと言われたことがあるかもしれません。
就活対策で新聞を読むべきとの意見は、間違いではありません。ただし、就活を始める前後だけではなく、日常的に新聞を読むことが大切です。
就活前に新聞を読めなどと言われても、新聞の難易度や時間の観点から読めるはずがありません。
普段から新聞を読んでいると、就活の面接などの対策が楽になります。
就活の面接で「最近、気になるニュースは?」と聞かれることは、たびたび、あります。おざなりに回答していることは、面接官もすぐにわかります。ニュースは、表面だけでなく、新聞で深く理解するように努めましょう。
加えて、繰り返しになりますが、大学生はまもなく、社会に出るという段階ですので、世間知らずでいてはなりません。
就活のためにも、ぜひ、新聞を読んでいただけますと幸いです。
正しい情報を手に入れることができる
前述しましたが、新聞のファクトチェックはかなり厳しいです。そのため、新聞は、インターネットの情報とは比べ物にならないくらい、正確です。
それ故、新聞を読むと、正確な情報を入手することができます。
ネット情報に頼りがちな大学生ほど、新聞を読んで正確な情報を収集することを強く勧めます。
新聞の情報が正確でないと感じたら、それは、その新聞を読んでいる人の解釈の問題であることがほとんどです。
新聞は、単なる事実だけでなく、解釈も含めて発信しています。
それ故、自身の解釈と新聞の解釈が異なっていることから、新聞の情報が正確ではないと感じるのです。
情報の偏りが減る
ネットニュースを見ていると、興味のある記事しかクリックしないため、ほぼ必然的に情報の偏りが生じます。
しかし、新聞は、全体が目に入ってくるので、幅広い情報を入手することができて、情報の偏りが減ります。
つまり、あまり興味のない分野のニュースについても、最低でも、見出しについては目にすることになるでしょう。
たとえ、見出しを見るだけでも、新たな発見となり、自分の知識が広がります。
新聞を読むと、様々な分野のニュースに接することができるため、情報の偏りが減るということになります。
新聞の読み方
新聞をどのように読むか、迷われる方もいらっしゃるでしょう。基本的に新聞の読み方は自由ではありますが、読み方の一例を紹介しましょう。
大学生は、時間があまりないと思いますので、以下の手順で新聞を読み進めていけばよいでしょう。
- 見出しを見る
- 見出しを見て興味があれば、さらに、リード文を読む
- リード文を読んで、さらに読んでみたいと思ったら、さらに読み進める。
- 時間があれば、解説記事や社説などを読んでみる。
新聞には数多くの記事が載っていますので、基本的には、①~③を繰り返していくということになります。
最初は、見出しを見るだけでもOK。徐々に、読む量を増やしていくとより良いです。
最近は、紙面をそのまま出力した電子新聞もあります。紙の新聞と電子新聞、どちらでも問題ありません。
新聞の読み方に関する補足事項として、下記3点についても説明しておきます。
- どの新聞を読むのがよいか
- 購読をすべきか
- 学割がある新聞
どの新聞を読むのがよいのか
まずは、どの新聞を読むのがよいのかについてです。
これについて、私ならば、「複数の新聞を読むべき」と回答します。とりわけ、最低でも、保守的な考えの新聞とリベラルな考えの新聞の2つを読むべきだと思います(例:読売新聞と朝日新聞など)。
しかしながら、やはり、新聞になじみのない大学生、また、時間のない大学生にとっては酷だと思われます。
そのため、まずは、どの新聞でもよいので、好きな新聞を1紙、読むことから始めることをおすすめします(地方紙でもOKです)。
大学生が日本経済新聞(日経新聞)を読むことをすすめている記事を、数多く、見かけました。確かに、日経は、比較的、中立的な新聞であることはメリットです。
しかし、日経新聞は、他の全国紙と比べて、やや難解です。
日経以外の全国紙をすらすらと読める場合は、日経新聞を読んでいただいて問題ないですが、新聞初心者の方は、まずは、日経新聞以外の新聞からスタートするのが良いでしょう。
定期購読をすべき?
次に、定期購読をすべきかということについてです。
大学生の場合は、お金があまりないという人も少なくないですので、あえて、新聞を定期購読する必要はありません。
大学には図書館がありますから、図書館を活用するのがよいでしょう・
とりわけ、大学図書館の新聞コーナーは、公共の図書館の新聞コーナーよりも、利用者が少ないので、大学図書館を活用することをおすすめします。
ちなみに、私は、新聞2紙を定期購読しています。
学割がある新聞
新聞の定期購読をしなくてもよいと述べましたが、新聞社としては、当然、大学生にも新聞を買ってほしいと思っています。
そのため、一部の新聞社(朝日新聞、毎日新聞)では、学割を導入して、学生はやや安価で新聞を購読することができます。
以下、朝刊・夕刊がセットとなった月間の新聞購読料を示します(プランがいくつかある場合は、代表的なプランを選定しています)。
新聞名 | 通常料金(月額) | 学割料金(月間) |
---|---|---|
朝日新聞 | 4,900円 | 3,000円 |
毎日新聞 | 4,900円 | 3,000円 |
東京新聞 | 3,900円 | 電子版のみ学割あり |
読売新聞 | 4,400円 | 学割なし |
産経新聞 | 4,900円 | 学割なし |
日本経済新聞 | 5,500円 | 学割なし |
全ての全国紙で学割が利くわけではありませんが、朝日新聞と毎日新聞は、学割がありますので、学生(1人暮らし学生)はかなりお得に新聞を購読できます。
なお、その他、地方紙でも、学割で購読できる新聞があります。
新聞の購読料については、各新聞のホームページなどをご確認ください。
最後に
大学生の皆さん、ぜひ、新聞を読んでみてください。
大学の図書館には、複数の新聞がありますので、まずは、お好きな新聞を手に取ってみてください。
そして、余裕があれば、複数の新聞を読み比べて、各新聞社の考え方の違いについても感じていただければと思います。
保守・リベラル問わず、様々な考えに触れることによって、多様な価値観の理解につながります。
新聞を皮切りに、社会課題について興味を持ってください。