社会人になり、ビジネスをするようになったら、名刺は必要になります。
では、大学生の場合は名刺は必要なのでしょうか。というのも、大学生になると、高校生の頃と比べると、社会に関わる機会が格段に増えます。
例えば、就職活動やサークル活動、ボランティア活動などでは、少なからず、社会人と接することとなるでしょう。
そうしたときに、もしかしたら、関わることになる社会人から名刺を受け取ることも出てくるかもしれません。
したがって、
社会人と関わる機会の多くなるので、大学生は名刺が必要なのではないか・・・?
このように思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、当記事では、大学生は名刺が必要なのか、考えていきたいと思います。
名刺は、原則、不要
先に結論から申し上げますと、大学生にとって名刺は、原則、不要です。実際に、私の周囲でも、名刺を持っているという人はいませんでした。
そもそも、名刺とは、自身の名前・所属・連絡先などを示すことを目的に使われます。社会に出て、ビジネスを行うとなると、今後の仕事につなげるためにも、名刺は不可欠です。
しかし、大学生の場合、仕事をしているわけではないので、名刺を持つメリットはあまりありません。
ただし、中には、以下の通り、名刺を持っていた方がよいという人もいます。
なお、上記に当てはまる人でも、必ずしも、名刺が必要というわけではありません。
詳しくは、当記事の後半で述べています。こちらよりとぶことができます。
就活のときも、不要
就活をするときも、名刺は、原則、不要です。
実際に、就活においても、名刺を持っていることがプラスに働くことはほとんどありません。
といいますのも、名刺に記載されている情報よりも何倍も詳しい”エントリーシート”だけで十分に名刺の役割を担えるからです。
名刺の作成には、お金もかかってきます。費用面を考慮しても、無理に名刺をつくる必要はないでしょう。
なぜ、名刺はいらないのか
では、なぜ、大学生にとって、名刺は不要なのかを述べていきます。
詳しく、見ていきましょう。
大学生に連絡をする機会はほぼない
第1に、名刺を受け取った人が大学生に連絡をする機会はほぼないということです。
確かに、大学生でありながら、起業をしてビジネスをしている人は例外でしょう(後述)。
しかしながら、多くの大学生は、起業をしてビジネスをしているわけではありません。名刺の大きな役割は、仕事につなげることです。
したがって、名刺を受け取った社会人が、ビジネスをしていない大学生に連絡をするようなことは、まず、ありません。むしろ、名刺が迷惑と思われる可能性もあります。
名刺を受け取ってくれたとしても、その名刺は、名刺ケースに入りっぱなしになるか、シュレッダーにかけられることとなってしまうでしょう。
名刺は、今後の仕事や取引につなげるためのものです。したがって、ビジネスと接点のない大学生からの名刺は、あまり意味がありません。
大学生は名刺を持っていないと思っている人が多い
第2に、大学生は名刺を持っていないと思っている社会人が多いということです。
大学生は、名刺を持っていないのが普通というのは、社会人にとっても共通認識です。
そのため、例えば、社会人が大学生とやり取りが必要な場合は、名刺の提供を求めるのではなく、予め連絡先を交換しておくことがほとんどです。
大学生が名刺を持っていないからといって、不便を被ることはまずありませんので、ご安心ください。
「痛い」、「意識高い系」と思われる
第3に、上記と関わることですが、名刺を持っている大学生は少ないため、逆に、名刺を持っている大学生は「痛い」、「意識高い系」と思われる可能性があるということです。
そのため、例えば、就職活動で、人事担当者に名刺を渡すという行為は、むしろ、マイナスの印象を与えてしまうかもしれません。
表面的なアピールと思われるのはともかく、「痛い」、「意識高い系」と思われるのは、避けたいものです。
就活のときは、名刺を渡してアピールをするのではなく、エントリーシートなど正統な方法でアピールをするようにしてください。
就活において、公平性の観点から、名刺を受け取ることができないという企業もあります。
名刺が必要な大学生とは
大学生は、原則、名刺は不要ということを述べてきましたが、一方で、名刺を持っていた方が何かと役に立つという人もいます。
こうした人は、名刺を持っていた方がよいかもしれません。
詳しく述べていきます。
ビジネスを行っている人
まず、大学生でありながら、自らビジネスを行っている人です。
そうした人は、名刺交換をする機会が少なくないでしょう。仕事につなげることを目的に、自身の名刺を持っていた方がよいでしょう。
その際、名刺に記載する所属については、大学名ではなく、屋号を記載するようにしましょう。
ただし、そのような人でも、自身のビジネスの場だけで名刺を利用することとし、就活など自身のビジネスと関係のない場では名刺を利用するべきではないでしょう。
実は、私も、個人事業主としてもわずかながら活動しておりましたので、大学生のときも名刺を持っておりました。ただし、あくまで、自身のビジネスに資すると判断したときのみ、名刺を渡していました。
サークル等で渉外を担当している人
次に、サークル等で渉外を担当している人です。
とりわけ、社会人と交渉や営業をしに行く人は、名刺を持っていた方がよいでしょう。
その際、名刺に記載する所属については、大学名だけではなく、必ず、サークル名も記載するようにしてください。
ただし、前述のとおり、大学生は名刺を持っていないと思っている社会人は少なくないので、必ずしも、名刺を持つ必要もないでしょう。
時と場合に応じて、名刺を作成すべきか判断してください。
大学院生
大学生の場合は、名刺は必要ないと申しましたが、大学院生(とりわけ、研究者を目指している大学院生)の場合は、名刺を作っておいた方がよいかもしれません。
といいますのも、大学院生が活動をする場は、学会や研究会です。学会で、研究者同士が名刺交換をする機会は、かなり多いです。
そのため、大学院生は名刺を持っておいた方が良いでしょう。
その際、名刺に記載する所属については、大学名と専攻です。
ただし、大学生同様、修士の大学院生が民間企業等への就職活動をする場合、名刺は、原則、いりません。名刺が役に立つのは、学会や研究会です。
どうしても名刺を作りたいという人
当記事をここまで読んでいただいても、名刺がどうしても必要だと思われている大学生は、思い切って、名刺を作成してみてはいかがでしょうか。
当記事作成者も、大学生が名刺を持つことを、絶対的に否定をしているわけではありません。
ただし、自身のことを名刺でアピールしようとすると、どうしても表面的になってしまいます。
名刺に頼らない方法で、自身をしっかりとアピールできるようになっておく必要があります。
名刺を作成するには
名刺を作成したいという大学生のために、名刺の作成方法について簡単に述べておきます。
名刺に記載すべき項目は、以下の通りです。
名刺は、Wordなどを使って自分でデザイン・印刷をすることも可能です。私も、大学生のときは、自分で名刺を作成していました。
しかしながら、自分で名刺を作成するのは、なかなか難しいという方もいらっしゃるでしょう。
そうした方は、ビジネス名刺専門通販サイト「名刺通販ドットコム」を使われることをおすすめいたします。名刺を簡単に作成・発注をすることができます。
名刺を作成したら、実際に渡すということになりますが、名刺交換にもマナーがあります。名刺交換のマナーも覚えておくようにしましょう。
また、名刺ケースも購入しておきましょう。
最後に
最後にまとめです。
大学生は、原則、名刺は必要ありません。就活においても、名刺は、不要です。
実際に、名刺を持っている大学生はあまりいません。そのため、名刺を持っている大学生は、「痛い」、「意識高い系」と思われることもありますので、どうしても名刺を作りたいという人は、名刺の扱いに十分に注意してください。
ただし、ビジネスをしている大学生は、自身のビジネス用名刺を作っておくべきでしょう。名刺を活用して、仕事につなげてください。
今日は以上です。