大学生というとどんなイメージがあるでしょうか。
例えば、、、
- 大学生は勉強をしない
- 大学生は遊んでばかりである
- 大学生はモラトリアムの期間である
- 大学生は人生の夏休みである
といったイメージを持たれる方、少なくないのではないでしょうか。
すなわち、「大学生は暇である」というイメージです。
私も、高校生のときまでは、「大学生は暇な存在でいいなあー」と思っていたと記憶しております。
現在、大人になった方も、「大学生は暇でいいなあー」と思っている方は少なくないかもしれません。
確かに、このような、暇な大学生が存在することは事実だと認めざるを得ないでしょう。
しかし、実際に、大学生は、本当に暇なのでしょうか。実は、意外と、大学生は忙しくしているかも・・・ということを述べてまいります。
大学生は暇であるというイメージは、偏った見方に過ぎないかもしれません・・・。
この記事を見てわかること
- 忙しい大学生の特徴。今どきの大学生は忙しい?
- なぜ、大学生は、忙しくしているのか。
- 各学年における大学生のスケジュール など。
- 理系と文系では、どちらが忙しいのか。
それでは、詳しく見ていきます。
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今どきの大学生は忙しい?理由は?
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まずは、「大学生は忙しい」という点について、下記の通り、様々な側面から見ていきたいと思います。
- 勉強・学業
- アルバイト
- サークル活動
- ※趣味・娯楽
なお、趣味・娯楽については、いわゆる、「遊び」となりますため、趣味・娯楽をもって、大学生は忙しいというのは不適切だと思っています。
ただ、趣味や娯楽を充実させている大学生は少なくないので、この件についても、触れておきます。
勉強・学業
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まずは、勉強・学業について。
今どきの大学生は、昔の大学生と比べて、多くの時間を勉強に割いているのかといえば、微妙なところです。
ただ、最近の大学は、授業数の3分の2以上の出席を必須としているところが多くなっています(形骸化している事例も少なくないが…)。
なお、授業数の3分の2以上の出席を求めることについて、「大学設置基準」で明確に規定されているわけではありません。
定められているのは、1単位を取るためには自習を含めて45時間の学修が必要だということです。
この学修時間をできる限り、達成するため、少なくとも、授業にはしっかりと出席することを促すため、授業数の3分の2以上の出席を求めている大学が、近年、多いのです。
参考記事「大学の授業を欠席するのは何回までOK?メール連絡は必要?不要?」(内部リンク)
大学の授業への出席が増えたことから、今どきの大学生は、忙しいといえるかもしれません。
ただし、自習をほとんどしないのは、以前とほとんど変わりません。それ故、今どきの大学生は、以前よりも勉強をしているとは、必ずしも言い切れません。
「自習」といいますと、最近の大学では、演習系の授業が増えているということは事実です。
演習系の授業を履修している学生は、必然的に、「自習」も求められますため、勉強量も相対的に多くなっているとみられますが、、、。
もちろん、大学の勉強をしっかりとがんばっている人は、忙しい日々を過ごしているでしょう。
私も、大学では成績優秀者として表彰された経験があります。それなりに、勉強をがんばっていました。
参考記事「大学で成績優秀者になった。GPAはどれくらい?奨学金はもらえる?」
アルバイト
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近年は、人手不足により、短い時間だけでもアルバイトとして働くことを歓迎してくれるお店等が増えています。
また、スキマバイトといって、自分の都合のいい隙間時間だけ働くことのできる単発アルバイト市場が成長してきています。
以前より、大学生はアルバイトをしやすい環境にあるといえます。
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スキマバイトサービスの「タイミー」を使ったことのある大学生は、少なくないはず!!
アルバイトをがんばっている大学生は、私の周囲にもたくさんいました。
アルバイトをする目的は様々で、授業料支払いが目的だという人もいれば、プライベートを充実させることが目的だという人もいます。
アルバイトによって、忙しい大学生活を送っている人は、少なくないでしょう。
サークル活動・部活動
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サークル活動・部活動の加入率については、今と昔を比較するデータがありません。
当然ながら、サークル活動や部活動に参加をしている人は、それ以外の人と比べて、忙しい日々を送っているでしょう。
ただ、それは、当該サークル活動や部活動によって異なります。
大会などを目指す運動部でしたら、毎日、練習があり、非常に忙しい日々を送ることになることは言うまでもありません。
一方で、同好会レベルのサークル活動でしたら、何かに勝つことよりも楽しむことが目的となりますので、さほど、忙しくない場合もあります。
※趣味・娯楽
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最後に、念のためですが、、、趣味・娯楽についてです。
各種調査によると、日本の大学生は、趣味・娯楽等のプライベートを充実させるのに時間を割いている人は少なくないようです。
しかし、趣味や娯楽は、遊びです。
趣味・娯楽=遊びをもって、大学生は忙しいというのは、不適切だと私は思っています。
というのも、趣味や娯楽・遊びの時間は、自分の判断で容易に減らすことができるからです。
例えば、勉強や学業については、卒業のためには不可欠ですし、アルバイトについても、大学生として生きていくためには必要なことでしょう。
サークル活動や部活動は、基本的に、団体単位での行動となりますため、自分の意思が必ずしも尊重されるわけではありません。
大学生の本分は、あくまで、勉強です。
勉強をがんばっているから、大学生は忙しいと言えるようになりたいものです。
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勉強・学業やアルバイト、柵津活動・部活動に熱中をしている大学生は、忙しくしているといえるでしょう。
大学4年間のスケジュールを確認
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大学における各学年のスケジュールを見ていきましょう。忙しい時期はいつなのでしょうか。
なお、当記事では、一般的な4年制大学について取り上げます。6年制大学や短期大学については、当然ながら、スケジュールが異なりますので、ご理解のほどお願いいたします。
1年生
1年生は、他の学年と比べると、相対的には暇な学年ということができます。
ただし、新1年生は、大学がどんなところか知りません。
どれくらい勉強をすればよいのか、どれくらいサークル活動や部活動に時間を割かれるのか、アルバイトのシフトをどれくらい入れるべきなのか、といったことは、試行錯誤をしていくことになるでしょう。
したがって、大学生活に慣れるまでは、忙しいと感じる可能性があります。
1年生は忙しいと思うくらい勉強すべき
1年生が授業で学ぶことは、教養科目や基礎科目となります。
したがって、ある程度、勉強をすると、単位をとることは容易です。
1年生で単位を落としてしまうと、後々、卒業要件に響いてきますので、確実に単位をとっておく必要があります。
しかし、どのくらい勉強をすれば単位をとれるのかわからない・・・という人も多いでしょう。
そのような人は、忙しいと思うくらい、勉強をがんばってください。
すると、大学の勉強量についてもある程度わかってきますし、単位を落とすということはないでしょう。
なお、大学設置基準には、1単位を取るためには自習を含めて45時間の学修が必要とされていると規定されています。
1年生は、大学の勉強などに慣れるまでは、忙しく感じるでしょう。
2年生
2年生になると、ある程度、大学生活に慣れてきますので、1年生と比べると、暇に感じるかもしれません。
また、就職活動に迫られることもあまりありません。
ただ、勉強に慣れてくると、今度は、アルバイトやサークル活動・部活動、その他の事柄に熱中したいという大学生が増えてきます。
そうなりますと、結局、2年生になっても、暇に感じられることはあまりないでしょう。
2年生が最も時間がある
大学2年生は、大学生活にも慣れて、大学4年間の中で最も時間のある時期ということになります。もしかしたら、暇だと感じる大学2年生もいるかもしれません。
そのため、アルバイトやサークル活動・部活動に没頭する人も多いわけですが、大学の専攻科目以外のことを学ぶこともおすすめです。
例えば、
- 資格取得の勉強をする
- 英語などの外国語を勉強する
といったことをやりたいならば、大学2年生の時期がチャンスです。
大学2年生は、自己研鑽にも励みましょう。
3年生
3年生になると、理系の学生は研究室への配属が決まりますし、文系の学生はゼミナール(ゼミ)への所属が決まります。
研究室やゼミでは、実験・演習をするということになりますので、講義形式の授業より忙しく感じられるかもしれません。
また、いわゆる、講義形式の授業においても、専門的な事柄を学んでいくということになります。授業にしっかりとついていけるように努める必要があります。
一方、大学院の進学を希望しない学生は、就活について本格的に考え始める時期となります。
インターンシップを体験するのは、主に大学3年生のときです。長期休暇は、インターンに参加をするということもでてくるでしょう。
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就活は事前準備が大切です。しっかりと情報収集をしておくようにしておきましょう。
4年生
4年生になると、卒業論文の執筆にむけて、動き出すこととなります。卒論の執筆は、大学の学びの集大成となります。
したがって、学習面においては、かなり多くの時間を卒論執筆に割かれるとみておくのがよいでしょう。
また、大学1年生から3年生までの間に、十分な単位を取得することができなかった学生は、卒業のために単位を取得すべく、とにかく、勉強を頑張らなくてはいけません。
必要な単位を取ることができなければ、留年となりますので、ご注意ください。
卒業目前に焦ることがによう、必要な単位は、大学1年生~3年生の間にしっかりと取っておくようにしましょう。勉強をサボってはいけません。
また、大学院の進学を希望しない学生は、就職活動も本格的にスタートとなります。
夏ごろまでは、就活で忙しい日々を送ることを想定しておく必要があります。
就活を終えることができると、卒業研究・卒論の執筆に集中することができるようになります。
就活・卒論が終われば楽
反対に、就活や卒論執筆が終了したという学生は、暇になるでしょう。あとは、卒業を待つだけということになります。
一方で、卒業において必要な単位をしっかりと取ることができていなかった学生は、かなり忙しい思いをすることとなります。
そんなことにならないように注意しましょう。
文系と理系では、どちらが忙しい?
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では、文系の学生と理系の学生では、どちらが忙しいでしょうか。
それは・・・、理系の学生となります。
理系の学生は、実験系の授業を受講することになります。実験の授業は、授業時間内で、レポート提出まで完結するようなことはまずありません。
そのため、授業外での学習が多く求められます。実験系の授業に、理系の学生は、多くの時間を割く必要があるのです。
また、分野により異なりますが、研究室に配属後、研究室で研究を長時間行うといったことを求められることもあります。
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理系学生は、実験を、しっかりと行わないと知識が身につきませんので、真剣に取り組みましょう。
また、卒業に必要な単位数が、文系よりも理系の方が多く設定されている大学もありますので、理系の学生の方が時間がないといえるかもしれません。
ただ、もちろん、文系の学生でも、勉強で忙しくしている人は、たくさんいます。どちらかというと、理系の学生の方が、忙しい傾向にあるというだけです。
暇な大学生がいることも事実
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ここまでは、大学生は忙しいということについて見てきましたが、もちろん、暇な大学生も存在をします。
例えば、、、
- アルバイトやサークル活動に励まず、勉強もしっかりとしていない学生
- 長期休暇中に、何の用事も入れず、自己研鑽もしない学生
- 就活・卒論執筆が終わって、必要単位を全て取得した学生
といった具合です。
こうした大学生は、まさに、冒頭で示した、世間がもつ大学生のイメージに合致をするのではないでしょうか(下記の通り)。
- 大学生は勉強をしない
- 大学生は遊んでばかりである
- 大学生はモラトリアムの期間である
- 大学生は人生の夏休みである
ただ、暇な大学生は、さほど、多くないということは事実です。
あくまで、大学生が暇であるか忙しいかは、人によって異なり、ほんの一部の大学生は、暇な大学生活を送っているということとなります。
大学生は暇であるというイメージは、偏った見方に過ぎません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今どきの大学生は、意外と、忙しくしているのです(もちろん、暇な大学生活を送っている大学生がいることは否めないが・・・)。
大学生活はあっという間です。
大学生の本分は学業です。
社会人になってから、「大学生のとき、もっと勉強をしておけばよかった」と思うことがないように、しっかりと勉強をするようにしましょう。
娯楽や趣味はほどほどすることが大切です。
参考記事「【青春できる?】大学生は青春を謳歌すべきなのか?」(内部リンク)