小学校・中学校・高校とは異なり、大学では、比較的、自由に学校生活を送ることもできます。
大学で履修する授業についても、必修科目を除いて、自分で決めることができます。
それ故に・・・
テストの点数やレポートの点数が良ければ、大学の授業は欠席しても問題ないのでは・・・
と考える大学生もいるかもしれません。
そこで、当記事では、大学の授業を欠席することは問題ないのかということについて、詳しく解説をしていきます。何回までなら、欠席をしてもよいのでしょうか。
中には、体調不良により、やむを得ず、欠席をするということもあることでしょう。
このように、大学の授業を欠席するとき、メール連絡はした方がよいのかということについても、解説いたします。
大学の授業を欠席することは可能か
結論から申し上げますと、大学の授業を欠席することは可能です。
じゃあ、ずる休みはOKなの? 何回まで休んでもOKなの?・・・といった疑問も生じてくるかと思います。
詳しく見ていきましょう。
出席することが原則
大学の授業は、欠席をすることが可能ではあります。しかしながら、原則として、ズル休みはできませんし、毎回、出席することが求められます。
小学校・中学校・高校と比べて、大学は、比較的、自由であるということを前述いたしましが、大学の授業を、理由なく休むということは、原則としてできません。
何回までなら欠席してよい?
しかしながら、どうしても、欠席をせねばならないということはあるでしょう。何回までならば、欠席をしてもよいのでしょうか。
ほとんどの大学では、授業数の3分の2以上の出席を必要とするという慣例があります。
実際に、多くの大学では、授業数の3分の2以上の出席を求めるということを、規定していることが多いです。
すなわち、反対に、授業数の3分の1までならば、欠席できるということです。
原則、1つの科目において15回の授業があります。15回の授業のうち10回は出席する必要があるということになります
なお、授業数の3分の2以上の出席を求めることについて、「大学設置基準」で明確に規定されているわけではありません。
定められていることは、1単位を取る為には自習を含めて45時間の学修が必要だということです。
大学で授業数の3分の2以上出席することを求めていますが、現場では、形骸化している場合が少なくありません。
形骸化しているならズル休みはOK?
授業数の3分の2以上の出席を求めることが形骸化しているならば、ズル休みはOKではないかという疑問が生じるでしょう。
もしくは、5回、ズル休みをすることはOKではないかという疑問もあるでしょう。
実際のところ、ズル休みをしても、問題ないという授業は、講義形式を中心に多くあります。
しかし、欠席数が多いことと単位を落とすことは、正の相関があると言われています。
また、そもそも、大学生の本分は、勉強をすることです。授業をズル休みすることは、そもそも、なぜ、大学に入学したのかという問いを突き付けられるわけです。
ここでは、いずれにせよ、ズル休みは望ましくないということは申しておきたいと思います。
大学を欠席する理由!公欠は?
大学の授業については、出席が原則だとしても、、、どうしても欠席せねばならないということがあるでしょう。
どういった理由ならば、大学の授業を欠席することができるのでしょうか。
こちらも、大学の規定で定められていることが多いですが、以下の通り、一般的な事柄について述べたいと思います。
- 体調不良
- 部活動における大会参加
- 交通障害・災害
- 忌引き
「部活動における大会参加」のように、意外な理由での欠席も可能です。
体調不良
大学の授業を欠席するにあたって、最も多い理由は「体調不良」でしょう。
「体調不良」といっても、その原因は様々です。単なる風邪の場合もあるでしょうし、中には重篤な病気の場合もあるでしょう。
そうした中で「体調不良」の原因が、学校保健安全法に定められた「学校感染症」の場合は、出席停止処分となることが多いです。
「学校感染症」に感染した場合、公欠にはならない大学が多いようですが、特別な対応がとられる場合があります。
「学校感染症」によって大学の授業を欠席した場合、回復後、大学当局に診断書を提出するなどの対応が必要となります。
一方で、「体調不良」の原因が、「学校感染症」や大学が定める感染症等以外の場合は、特別な対応がとられることはありませんので、注意してください。
大学生は、言うまでもなく、大人ですから、最低限の体調管理は、しっかりと行うようにしましょう。
部活動における大会参加
部活動における大会参加等による、大学の授業の欠席は、公欠として扱われる場合がほとんどです。
こうした理由で大学の授業を休めることに対して、意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、世界で活躍する大学生アスリートはたくさんいます。
この場合は、事前に、所定の欠席届等を、大学当局、もしくは、担当教員に提出することが求められます。
こうした手続きを踏みますと、公欠として認められ、特別な対応がとられます。
交通障害・災害
交通障害や災害による授業の欠席は、公欠として扱われることが多いです。
交通障害や災害によって、大学の授業を欠席せざるを得ない場合は、後日、所定の手続きを踏む必要があります。
手続きの際、交通障害の場合は遅延証明書等、災害の場合は罹災証明書等、証明できるものを提出する必要があります。
忌引き
忌引きは、公欠になることがほとんどです。
実は、当サイト管理人も、親を亡くして、大学の授業を欠席したことがあります。
忌引きによる欠席については、以下の記事で、かなり詳細にまとめておりますので、私と同じ境遇に陥ってしまったという方は、ご参照ください。
ここまでは、大学の授業を欠席してもよい場合を紹介し、公欠になるかもしれないということをお伝えしました。
繰り返しにはなりますが、ズル休みは、ダメです。
欠席するとき、メール連絡は必要?
上記の通り、いろいろな理由で、大学の授業を欠席することがあるでしょう。
大学当局などへの手続きについては、先に、触れましたが、担当教員への連絡についても解説をしておきましょう。
詳しく見ていきましょう。
演習・実習系の科目は必要
ゼミなどの演習・実習系の科目の場合は、授業を欠席する際、事前に担当教員にメールで連絡をするようにしましょう。
こうした授業は、少人数で行われることが多いですので、出席もしっかりととることが多いです。
また、発表などもありますので、誰かが欠席をすると、授業の進行に支障が出る場合もあります。
欠席をする場合は、必ず、担当教員で、メール連絡をするようにしましょう。
公欠など、大学への手続きが必要な場合は、そちらも忘れないようにしてください。
【参考】メール文例
大学生は、あまりメール連絡に慣れていないことが多いことでしょう。メールにもマナーがありますので、調べておくのがよいでしょう。
念のため、欠席連絡をするときの、文例を示しておきますので、参考にしてください。
件名:「○○○○[授業名] 」欠席のご連絡
○○[担当教員名]先生
お世話になっております。
〇〇[大学名]大学○○○○[授業名]受講生の○○[自分の名前](学籍番号:○○○○○○○)と申します。
体調不良により、授業を欠席したくご連絡いたしました。
昨日、病院にて新型コロナウイルス感染症と診断されました。
つきましては、本日の授業を欠席させていただきたく存じます。
診断書を添付いたしますので、ご確認いただけますと幸甚です。
大変恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。
○○[自分の名前]
こちらのメール文例は、参考程度にしてください。
社会に出ると、メールを打つことは、格段に増えます。文例を見なくても、メールを入力できるようにすることが大切です。
講義系の科目は不要な場合が多い
一方で、講義系の科目の場合は、メール連絡が不要な場合が多いです。
講義系の科目については、大人数での授業になるので、出欠の管理をしていない場合が少なくないからです。
ただし、中には、メール連絡を求める先生もいますので、初回の授業(オリエンテーション)やシラバスで、授業方針を確認しておくようにしましょう。
ただし、公欠など、大学への手続きが必要な場合は、必ず行うようにしましょう。講義系の科目とはいえ、手続きを忘れていたら、配慮が受けられなくなる場合があります。
最後に
いかがでしたでしょうか。当記事を簡単にまとめましょう。
大学の授業は、高額な授業料を支払って受けることになります。体調管理をしっかりと行って、できる限り、休まないようにしましょう。