大学の入学式について、
- 行かないとまずいのでは?
- 出席しないと不利益があるのでは?
などと不安に感じている新入生も多いのではないでしょうか。
新入生の中には、引っ越しが間に合わない、そもそも行くのが面倒など、入学式に行きたくないという方もいることでしょう。
結論から申しますと、大学の入学式へは、必ずしも行く必要はありません。
本記事では、大学の入学式を欠席するのは問題ないのか、欠席すると何が起こるのか、そして参加するメリット・デメリットまで、実際の大学事情を踏まえて詳しく解説します。
大学の入学式へは必ずも行く必要はない

結論から言えば、多くの大学では入学式への出席は義務ではありません。
大学は高校までとは制度や考え方が大きく異なり、学生の行動に対する強制力が比較的弱く、自主性や自己管理が重視される教育機関です。
そのため、入学式も「出席しなければならない学校行事」というよりは、「新入生を歓迎するための式典」という位置づけになっていることが一般的です。
実際、多くの大学の案内にも入学式の出席は「任意」とされており、欠席したからといって入学が取り消されたり、単位に影響したりすることは通常ありません。
これは大学が、学生を未成年として管理する場ではなく、一人の大人として扱う場であるという考え方に基づいているといえるでしょう。
高校までは、始業式や終業式を含め、学校行事への出席が半ば義務として扱われることが多く、欠席すると指導の対象になることもありました。
しかし、大学では、そのような厳密な出席管理は基本的に行われません。
したがって、入学式に参加しなかったとしても、学籍上の不利益が直接発生することはありません。

大学の入学式に行かないという選択肢はありです!!
入学式に行かない学生は実際に一定数いる

入学式を欠席する学生は、一定数、存在するとみられます。
ただし、明確なデータは存在しないので、具体的な割合を語ることは不可であることはご留意ください。
※実は、筆者も、入学式を欠席した一人であります・・・。
特に、以下のような理由で、大学の入学式に参加しない人がいます。
- 引っ越しや手続きの都合が合わない
- 体調不良や精神的な不安
- 人混みや式典が苦手
- オンライン配信があるため現地参加しない
- そもそも形式的な行事に興味がない
大学は全国から学生が集まるため、遠方からの入学者も多く、日程的に物理的な参加が難しいケースもあります。
また、オンライン配信を活用すれば、入学式での大学関係者の挨拶なども聞くことができるので、現地参加が嫌だという方は、オンライン配信を活用するのがおすすめです。
入学式に行かないとどうなるのか

では、入学式行かないとどうなるのかということについて、詳しく述べていきます。
ここでの回答をまとめると、学籍や単位には影響することはないが、重要な案内を聞き逃す可能性があるので注意が必要、ということになります。
詳しく見ていきます。
学籍や単位には基本的に影響しない
大学の入学式は、あくまで新入生を歓迎するための式典であり、授業や必修行事とは位置づけが異なります。
そのため、入学式に出席しなかったとしても、単位や成績に影響が出ることは通常ありません。
出席記録が評価に反映されることもなく、欠席したことが原因で留年や進級に支障が出るといったケースはありません。
また、入学式の出欠が大学の公式な成績記録として扱われることもありません。
したがって、「入学式に行かなかったことが履歴に残り、後々不利になるのではないか」と不安に感じる必要はほとんどありません。
特に、就職活動の場面において、企業が学生の入学式の出席状況を確認することは現実的にあり得ず、選考に影響することもまずないと言えます。
ただし重要な案内を聞き逃す可能性がある
一方で、入学式には単なる祝辞だけでなく、大学生活を始めるうえで重要となる情報が含まれている場合があります。
学長や来賓の挨拶に加えて、新入生向けのオリエンテーション(ガイダンス)や今後のスケジュールに関する説明が行われることも少なくありません。
大学によって異なりますが、例えば、以下のような内容が入学式やその前後の説明で案内されることがあります。
- 履修登録の具体的なスケジュールや方法
- 新入生オリエンテーションの実施日程
- 学生証や各種書類の受け取り方法
- 大学ポータルサイトやメールの利用開始手続き
- 健康診断や必須ガイダンスの案内 など
これらの情報は、後日メールや大学のポータルサイトで配信される場合もありますが、すべての学生が確実に目を通すとは限らないため、入学式の場でまとめて説明されることも多いのが実情です。
式典に参加していれば、その場で概要を把握できるため、大学生活のスタートをスムーズに切りやすくなります。
入学式を欠席する場合は、こうした情報を自分から積極的に確認する姿勢が重要になります。
大学からのメールをこまめにチェックする、公式サイトの新入生向けページを確認する、配布資料を取りに行くなど、自主的な情報収集が求められます。
大学では「知らなかった」では済まされない場面も多いため、入学式に出ない場合ほど、情報管理の意識を高く持つことが大学生活を円滑に進めるポイントになります。
大規模大学では、入学式とオリエンテーションは、別日程で開催されるケースも多いですので、入学式に行かないという選択をとりやすいといえます。
大学の入学式に参加するデメリット

ここからは、大学の入学式に参加するデメリットを、下記の通り、3点、述べます。
- 服装や移動など、準備に手間と費用がかかる
- 友人ができるとは限らない
- 長時間の式典で疲れることがある
それぞれ、詳しく見ていきます。
服装や移動など、準備に手間と費用がかかる
入学式に参加する場合、多くの大学ではスーツなどのフォーマルな服装が推奨されているため、衣類の準備が必要になることがあります。
また、遠方から進学する学生の場合、入学式のためだけに早めに現地入りしなければならないこともあり、交通費や宿泊費が発生する場合もあります。
引っ越しの日程と重なったり、まだ生活環境が整っていない時期であったりすると、精神的・金銭的な負担が大きくなることもあります。
さらに、髪型や身だしなみを整える準備、当日の移動時間、会場での待機なども含めると、入学式は数時間から半日程度を要するイベントです。
そのため、

式典そのものよりも、準備や移動の方が大変だった・・・。
と感じる学生も、一定数、存在するとみられます。
このように、入学式は単なる数時間の式典に見えても、その前後の準備や費用を含めると意外と負担が大きいイベントでもあります。
特に、経済的な事情や生活環境の変化が重なる時期である新入生にとっては、この点が参加を迷う理由の一つになるでしょう。
友人ができるとは限らない
入学式に参加すれば自然と友達ができると考える人もいますが、実際には式典中に新入生同士が交流する機会はほとんどありません。
また、入学式は静粛な雰囲気で進行するため、私語が控えられる空気があり、隣に座った学生に気軽に話しかけることに抵抗を感じる人も少なくありません。
結果として、式典が終わるまで誰とも言葉を交わさずに帰宅するというケースも十分にあり得ます。
そのため、「入学式に行けば友達ができる」という期待を持ちすぎると、実際の状況とのギャップに戸惑う可能性もあります。
大学における人間関係は、入学式よりもその後のオリエンテーション、授業、サークル活動などを通じて徐々に築かれていくのが一般的です。
つまり、入学式に参加しなかったことが直接の原因で友人ができなくなるということはほとんどありません。
逆に、入学式に出席したとしても、その場だけで深い関係が生まれることは少なく、大学生活の人間関係はその後の行動や環境によって大きく左右されると言えるでしょう。

大学の入学式においては、友達をつくることは難しいですので、ご理解ください。
長時間の式典で疲れることがある
大学の入学式は規模が大きく、体育館やホールなどの大規模会場で行われることが多いため、長時間同じ姿勢で座り続けることになる場合があります。
学生数が多い大学では、式典そのものが1時間半から2時間以上に及ぶこともあり、入退場の時間や待機時間を含めると、さらに長時間拘束されるケースも珍しくありません。
また、入学式の内容は基本的に厳粛な式典形式で進行します。
学長や理事長、来賓による祝辞、大学の歴史や理念の紹介などが中心となるため、高校までの行事に比べて形式的で静かな雰囲気が続きます。
そのため、「思っていたよりも退屈だった」「想像以上に長く感じた」といった感想を持つ新入生がいるのも事実です。
さらに、スーツといった普段フォーマルな服装に慣れていない人にとっては、長時間の着席や移動が負担となり、式典が終わる頃には強い疲れを感じることもあるでしょう。
このように、入学式は精神的な緊張と身体的な疲労が重なるイベントでもあるため、体調や性格によっては大きなストレスだと感じる人もいるでしょう。
大学の入学式に参加するメリット

一方で、大学の入学式に参加するメリットもあります。
下記の3点となります。
- 大学生活のスタートを実感できる
- 同級生や雰囲気を初めて知る機会になる
- オリエンテーションへの流れがスムーズになる
こちらは、短く、サクッと述べていきます。
大学生活のスタートを実感できる
入学式は、これまでの受験生活を終え、新しい環境に入る節目のイベントです。
式典に参加することで、「大学生活がスタートした!」という実感を得られる人も多く、気持ちの切り替えという意味では大きな役割を果たします。
特に、受験期間が長く緊張状態が続いていた学生にとっては、一区切りをつける儀式として心理的な意味を持つことがあります。
同級生や雰囲気を初めて知る機会になる
入学式は、同じ学部・学科の学生が一堂に会する数少ない機会です。
まだ友人がいない状態でも、「どんな人がいるのか」「どのような雰囲気の大学なのか」を肌で感じることができます。
大学は高校と違い、クラス単位での行動が少ないため、最初に同級生の雰囲気を知る機会として入学式は意外と貴重です。
※前述の通り、友達ができる可能性は非常に低いです。
オリエンテーションへの流れがスムーズになる
入学式に参加すると、そのまま続けて実施されるオリエンテーションやガイダンスの案内を直接受け取ることができ、大学生活のスタートをスムーズに切りやすくなります。
会場や集合場所の確認、担当教員や職員からの説明をその場で聞けるため、初めての環境でも迷いにくくなるという利点があります。
結果として、履修登録や各種手続きへの理解が深まり、不安を軽減しやすくなるでしょう。
入学式に行かない場合に気をつけたいこと

当記事をここまでご覧いただいた方の中には、入学式に行かないと判断された方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、入学式に行かない場合に気を付けたいことを述べていきます。
大学は高校までと違い、必要な情報を自分で取りにいく姿勢が求められる環境です。
そのため、入学式に参加しない場合は、重要な連絡や手続きを見逃さないよう、より一層注意する必要があります。
繰り返しにはなりますが、特に、確認しておきたいポイントとしては、以下のようなものがあります。
- 履修登録の具体的なスケジュールや方法
- 新入生オリエンテーションの実施日程
- 学生証や各種書類の受け取り方法
- 大学ポータルサイトやメールの利用開始手続き
- 健康診断や必須ガイダンスの案内 など
これらの情報は入学式当日にオリエンテーションとして説明されることもあります
そのため、式典に参加しない場合は自分から大学の公式サイトやメールをこまめに確認する必要があります。
特に履修登録は期限を過ぎると修正が難しくなることもあり、大学生活のスタートに直接影響する重要な手続きです。
入学後は誰かが個別に声をかけてくれるとは限らないため、「自分で確認し、必要な行動を取る」という姿勢が大学生活では欠かせません。
なお、大学によっては、入学式を欠席する場合は、事前連絡が求められることもあります。事前に確認しておくようにしてください。
まとめ
大学の入学式は多くの場合出席必須ではなく、欠席したとしても学籍や成績に直接的な影響が出ることはほとんどありません。
ただし、式典では今後の大学生活に関する重要な案内が行われることもあるため、参加しない場合は自分で情報を確認する必要があります。
また、入学式は人生の節目となる一度きりのイベントでもあります。
参加することで大学生活のスタートを実感できる一方、参加しなくても実務的な不利益はほぼないというのが実情です。
最終的には、自分の性格や状況、そして何を大切にしたいかを基準に判断することが良いでしょう。
