公共の図書館の利用歴15年。1か月に2, 3回、図書館で、歴史資料などを借りたり、読んだり、あさってりしている「はし」です。
郷土資料を閲覧するため、定期的に、公共の図書館に通っているわけですが、いろいろな図書館に行って、気になったことがありました。
それは、公共の図書館では、勉強が禁じられているところが、圧倒的に多いことです。
学生さんの中には、
静かな雰囲気の図書館で勉強をすると、はかどりそう!図書館で勉強をしたい!
と思っている人も少なくないでしょう。
しかしながら、公共の図書館で勉強をすると怒られる、というと言いすぎですが、注意されることは少なからずあります。私も、そうした光景を何度も見たことがあります。
一体、なぜ、公共の図書館では、勉強が禁止とされているところが多いのでしょうか。図書館のヘビーユーザーが考えます。
また、その他、図書館と勉強についての関連事項も詳しく見ていきましょう。
この記事を見て分かること
- 公共の図書館では、なぜ、勉強が禁止されているのか。
- 公共の図書館で勉強をしたら怒られるのか。また、勉強をしている人を見つけたら、どうすればよいのか。
- 公共の図書館と同様、静かな環境で勉強をできる場所はあるのか。
それでは、詳しく見てまいりましょう。
公共の図書館は、勉強禁止のところが多い
公共の図書館において、自宅などから、教材などを持ち込んで勉強をすることを禁止しているところが多くなっています。
特に、勉強量が多い、中学生や高校生、大学生は、注意が必要です。
ただし、全ての公共の図書館が勉強を禁止しているわけでありません。また、図書館に、自習室を設けて、自習室を使っての勉強は可能としているパターンもあります。
多くの公共の図書館は勉強禁止ですが、例外もありますので、お近くの図書館が勉強可能かどうかは調べるようにしてください。
また、後述することとはなりますが、大学図書館では、勉強をしてもよいところが多くなっています。
一方で、図書館の書籍や資料を用いての学習は、もちろん可能です。というのも、当然ながら、図書館の机やいすは、図書館の書籍や資料を閲覧するために設置されているからです。
そのため、例えば、私のように、郷土資料を読んで、記載されていることをノート等にメモをするという行為は、図書館では問題にはなりません。
では、公共の図書館では、なぜ、勉強禁止となっているのでしょうか。見ていきます。
なぜ、勉強禁止なのか
なぜ、公共の図書館では、勉強を禁止しているのでしょうか。もちろん、理由があって、勉強を禁じているわけでありますが、その理由は、概ね、下記の通りです。
- 図書館は、あくまで、図書館にある資料などを閲覧する場所のため。
- 他の利用者が迷惑と感じるため。
私自身、公共の図書館にしかない資料を閲覧するために、公共図書館に通い詰めています。
そのため、図書館の資料ではなく、外部から持ち込んだ教材などを閲覧している人がいれば、私も、少し違和感を覚えてしまいます。
詳しく述べてまいります。
図書館の本来の目的に鑑みて
図書館には、机やいすが設置されていますが、その机やいすは、図書館の書籍や資料を閲覧するために設けられています。
図書館の外部から持ち込んだ教材や教科書・参考書など用いて勉強をするために設けられているわけではありません。
図書館の机やいすは、図書館の書籍や資料を読むために使うものです。
例えば、
- 図書館にある本や絵本、雑誌を読むこと
- 図書館にある新聞を読むこと
- 図書館にある事典や歴史史料、行政資料、地図を読み込むこと
- 図書館にある資料を使って調べ学習を行うこと
など、図書館にある資料を閲覧する行為は、問題にはなりません。
図書館にある資料を使った調べ学習は、もはや、勉強だろうと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、図書館の資料を使っての学習のため、基本的には、問題にはなりません。
図書館の資料を用いているか否か、というところが、問題となってきます。
学部から持ち込んだ教材を使っての勉強は、当然ながら、図書館の資料を用いないので、NGというわけです。
迷惑、うざい!?
図書館を利用している人にも配慮が必要です。
図書館を利用している人の多くは、図書館の資料を閲覧することを目的に来ています。
そのため、図書館の利用者が、館内で勉強をしている学生を見かけると、当然ながら、違和感を覚えるわけです。
また、
- 勉強は、長時間にわたるため、資料を閲覧する貴重な机やいすを、1日中、独占することとなる
- 学生は、友達など、複数人で勉強をする場合が少なくないため、時折、話し声が聞こえて、騒がしい
といったことも考えられます。
場合によっては、本来の目的で図書館を利用している人が、勉強をしている人に対して、うざい・迷惑だという感情を抱くこともあるかもしれません。
十分に注意が必要です。
図書館で勉強をしていたら怒られる?
勉強が禁じられている公共の図書館で、勉強をすると、当然ながら、注意されます。
私自身、定期的に通っている図書館のみならず、遠方の図書館にも行って、資料の閲覧をしておりますが、何度か、勉強をしている人が注意を受ける場面に遭遇したことがあります。
ただし、怒られることは、あまりありません。
一方で、
勉強禁止の公共の図書館で、勉強をしている生徒・学生を見かけた。癪に思うのだが、どうすればよいのか?
と思われる、図書館利用者もいらっしゃるでしょう。こうした人に、どのように対応するのが望ましいのでしょうか。
こうした人を見かけたら、図書館の職員さんにお声掛けをして、図書館の職員さんに注意をしてもらうようにしましょう。
くれぐれも、自分でその人に話しかけて、注意をすること、ましてや、怒ることは、やめましょう。トラブルにつながりかねません。
ちなみに、私の場合、勉強をしている学生などを見かけても、違和感を覚えることはあっても、そのまま知らんふりをしています。そこまで、癪に思うこともないからです。
しかし、たいていの場合、職員さんが巡回してきて、そうした人は注意されています。
公共の図書館の代わりの勉強場所
公共の図書館での勉強が難しいとなると、代わりとなる勉強場所を探すしかありません。
公共の図書館のような、静かな環境で勉強をできる場所を、下記の通り、ピックアップしてみました。
- 自宅
- 自習室
- 大学図書館
それぞれ、確認してきます。
自宅
まずは、自宅です。
確かに、同居している人がテレビを見ていたり、料理をしていたりすれば、うるさく感じることもあるかもしれません。
しかし、それ以外の時間帯は、カフェやショッピングモールと比べると、幾分、静かな環境といえるでしょう。
また、わざわざ、外出をしなくても勉強をできるので、自宅で勉強をできる人は、時間を有効活用しているといえるかもしれません。
ちなみに、私の場合は、元ヤングケアラー・若者ケアラーということで、介護をしながら勉強をしておりましたので、自宅以外の場所で勉強をすることはあり得なかったです。
自習室
自宅では勉強に集中できない・・・。公共の図書館で勉強をしたいが、勉強が禁じられててできない・・・。
こんな人は、ぜひ、自習室を利用しましょう。
中学生や高校生で塾に行っている人は、自習室を使うことができるでしょう。
また、大学生や社会人など塾には行っていないという人は、ぜひ、有料自習室を使うようにしましょう。
自習室には、勉強をしたいという人が集まってくる場所ですので、公共の図書館と同じくらい静かな環境となります。
最近は、行政が、公共の図書館をはじめ公共施設に自習室を設けるという動きが少なからずあります。行政が開設した公共施設の自習室は、多くの場合、無料ですので、積極的に活用しましょう。
大学図書館
どうしても図書館にこだわりたいという人におすすめなのが、大学図書館です。
意外に思われるかもしれませんが、大学図書館は、勉強OKとなっているところが多くなっています。
大学生の方は、ぜひ、大学図書館を積極的に活用するようにしましょう。
また、多くの場合、一般の方も、お金を払えば、大学図書館を利用できるようになっています。
図書館にこだわりのある方は、大学図書館の利用を検討してください。
大学図書館については、独自のルールが設けられていることがあります。中には、勉強禁止となっているところもあるので、ルールを確認してから利用するようにしてください。
図書館で本を読もう
いかがでしたでしょうか。
(公共の)図書館は、あくまで、館内の書籍や資料などを閲覧する場所となっておりますので、外部から公共の図書館に教材を持ち込んでの勉強は禁止となっているところが多くなっています。
公共の図書館で勉強をすることを考えている方は、十分に注意してください。
さて、最後に、私からおすすめしたいのが、図書館の本を読むことです。
私自身、中学生や高校生のときは、勉強よりも、図書館の本を読むことに明け暮れておりました。
それ故に、中高の成績はイマイチで大学へも追加合格で入学しましたが、大学の成績はトップクラスとなり、成績優秀者として表彰されました。
これも、中高のときに、専門書を読んで、自分に世界を広げていたからなのかもしれません。
ここでは語りませんが、本を読むメリットは多々あります。ぜひ、公共の図書館で本を読んでいただきたいと思います。