雨の日は、自転車で学校に行くべき?その際、傘をさして運転するのがよいの?カッパを着て運転するのがよいの?
当記事では、「雨の日の自転車通学入門」と題して、こんな疑問にお答えします。
中学生、高校生、大学生は、自転車で通学をするという人も少なくないでしょう。
そのため、「雨が降っているにもかかわらず、自転車に乗らざるを得ない・・・」という学生さんも、かなり多いはず。私自身、雨の日も自転車通学をしていました。
そんなとき、雨に濡れて、ビショビショになって学校に行くことは、何としても避けなければなりません。
もちろん、体だけでなく、カバンが濡れることも避けたいものです。どのような雨対策が望ましいのか、考えます。
一方で、雨が降っている日の自転車は、危険も伴います。当然、路面が滑りやすくなっておりますし、視界も普段と比べて格段に悪くなります。
雨の日に自転車の乗る際の注意点についても、見ていきます。
雨の日はどうやって通学する?
普段、自転車通学をしているものの、雨の日は自転車通学をしないという方もいます。
雨の日における学校の駐輪場は、普段より、自転車の台数が少ないことが物語っています。では、雨の日に自転車以外で通学する方は、どのような手段を使っているのでしょうか。概ね、下記の通りです。
- 徒歩
- 公共交通機関
- 親などによる送迎
- 普段と変わらず自転車
詳しく見ていきます。
徒歩
自宅から学校までの距離が近い場合は、徒歩で通学をすることになるでしょう。
全員に当てはまるわけではありませんが、例えば、中学生の場合は、近くの公立中学校に通うこととなりますので、雨の日は歩いて通学するという方は多いです。
また、大学生の場合は、下宿生は、比較的、大学に近い場所に住んでいますので、やはり、雨の日は歩いて通学をする人は少なくありません。
とはいえ、自宅と学校の距離が近くないという方もいらっしゃるかと思います。そこで、次の選択肢です。
公共交通機関
雨の日は公共交通機関(電車・バスなど)を使って通学するという方もいます。
自転車で通学はできるが、徒歩で行くには少し遠いという人が中心です。高校生は、比較的、そのような人が多いです。
しかし、通学時間は、おそらくラッシュアワーと重なるため、都市部ではとりわけ、満員電車に乗らねばなりません。
雨の日となると、傘も電車に持ち込まなければならないため、よりその苦しみを味わうこととなります。
また、バスにおいては、雨の日は、遅れることが結構あります。例えば、私が通っていた大学へのバスは、雨天時、最大1時間遅れることもありました。
その所以は、渋滞です。雨の日になると、駅や会社、学校への送迎車が多くなるからです。
こうしたことから、雨の日は公共交通機関で通学したくない方もいらっしゃると思います。私もその一人です。
親などによる送迎
優しい親御さんならば、自家用車などで送迎してくれるかもしれません。
しかし、やはり、親御さんにとって、朝の時間は忙しいですし、時間もないと思います。正直、親御さんが自宅から学校まで自家用車で送迎してくれることは、あまり期待できません。
普段と変わらず自転車
雨の日も自転車で通学するということもできます。自転車以外の通学方法を前述してきましたが、個人的には、結局、雨の日も自転車通学をすることをおすすめします。
雨の日の自転車通学は、確かに、少々大変なところはありますし、注意すべき点もあります。
しかし、通学時間はいつもとほとんど変わりませんし(普段より5~10分くらい早く出ればよい)、混雑に巻き込まれるということもありません。
それでは、以下、雨の日の自転車通学の方法や注意すべきことを記します。
カバンはゴミ袋に入れてかごに載せるのがベター
まずは、カバン(リュック)の取り扱いから見ていきましょう。
雨の日に自転車通学をするとき、いつもと変わらず、カバンを持ち運びをしてしまったら、カバンの中身までビショビショになってしまいます。
私自身も、夕立に巻き込まれて、カバンに入っていた教科書が濡れてしまったという経験が、何度かあります。
そうしたことにならないように、カバンについても、しっかりと防水対策をする必要があります。
いくつか方法はありますが、最も手軽でおすすめをしたいのは、カバンをゴミ袋の中に入れて口を縛り、それを自転車のかごに載せて通学するということです。
ゴミ袋の大きさは、カバンの大きさによりますが、45L以上が望ましいです。また、ホームセンターのビニール袋など大きな袋を、ごみ袋の代替として利用できます。
自治体の指定ゴミ袋はやや価格が高いですし、通学のために使うのはもったいないです。ホームセンターやAmazonで売っている安いゴミ袋を使うようにしましょう。
ビニールであれば、ゴミ袋の種類は気にする必要はありません。最近のゴミ袋は、いずれも、強度が高くなっております。
なお、ゴミ袋は、破れるまで、繰り返し使うことができます。使用後、乾燥させて、何度も使いましょう。
最近は、かごが取り付けられていないクロスバイクやロードバイクで通学をする人も出てきました。
しかし、ゴミ袋を用いた防水対策は、かごがある自転車でしかできません。
したがって、クロスやロードで通学をしているという人は、リュックを背負ってから、カッパを着たり、レインカバーをかぶせたりすることによって防水対策をするということとなります。
カッパについては、後で、詳しく述べます。
カッパを着て自転車に乗ろう
カバンが雨に濡れないようにする方法は申しましたが、もちろん、自分の体も雨に濡れてしまっては困ります。
自分に体が濡れないようにするため、雨の日に、自転車通学をする場合は、カッパを着ましょう。カッパは、100均に売っているような安いものではなく、しっかりしたものを購入しましょう。
そこで、おすすめのカッパについて、述べていきます。
カッパの種類
カッパには、大きく、以下の3種類に分けることができます(上図も参照してください)。
- レインポンチョ
頭からかぶるタイプのタイプで、袖がないことが特徴。フェスや遊園地で着用する人が多いが、風に弱く、足元は雨に濡れやすいので、自転車通学には不向き。 - レインコート
丈が長くなっている一方で、パンツはついていないことが特徴。足元は雨に濡れやすいため注意が必要。 - レインウェア(レインスーツ)
上着とパンツが分かれたセパレートタイプであることが特徴。最も雨に濡れにくいタイプであるため、長時間の自転車通学にもおすすめ。
自転車通学でおすすめできるのは、「レインウェア(レインスーツ)」です。
おすすめ
「レインウェア(レインスーツ)」に注目しても、多様な商品が販売されています。
私は、雨の日の自転車歴10年以上で、何度か、カッパを買い替えて、いろいろな「レインウェア(レインスーツ)」を着用してきました。
そうした経験ももとに、「レインウェア(レインスーツ)」を購入する場合に意識しておきたいポイントを1点だけお伝えします。
それは、顔にかかる部分が透明になっているフードの付いたカッパをおすすめしたいということです。カッパを着る際は、フードを被ると思います。
その際、視界を確保するためにも、顔にかかるところは透明であることが望ましいです。
※雨の日に自転車に乗る以外の目的で、カッパを購入する場合は、上記の点については気にしなくてOKです。
自転車を運転する際、視界を確保することは、安全上、極めて大切なことです。雨の日は、ただでさえ、視界が狭くなるので、視界が広くなるものを選びましょう。
あとは、安全性や機能性等を考慮してカッパを購入してください。
カッパの購入は、オンラインショップで十分だと個人的には思っていますが、気になる方は、店頭で購入してください。
※下記ボタンを押すと、各オンラインショップの検索ページへリンクします。
リュックを背負ったまま着用することのできる「レインウェア(レインスーツ)」も販売されています(例:上記の商品)。
かごのない自転車を使っているために、カバンをゴミ袋に入れて防水対策を行うということができない方は、こうしたタイプのカッパをご利用ください。
なお、売られている全てのカッパが、リュックを背負ったまま着用できるわけではないので、表示をしっかりと確認するようにしてください。
なお、クロスバイク・ロードバイクが雨に濡れた場合は、放置をせず、必ず手入れをする必要がありますので、注意をしましょう。
傘さし運転はしてはならない
傘差し運転は絶対にしてはならない!!
ということを、強く指摘しておきたいと思います。
中学生や高校生は、通学時、カッパを着ている人がほとんどなのですが、大学生になると傘さし運転が大幅に増える傾向があります。
私の経験談となりますが、私自身、大学にも、自宅(実家)から自転車通学をしていて、雨の日はしっかりとカッパを着ていましたが、周囲を見るとそうではなかったのです。
実に7割近い大学生が、傘さし運転をしていたのです(有名私立大学であっため、下宿生が多いということもあり、彼ら彼女らの家から大学までの距離が近いことが原因と思われる)。
下記の通り、非常にゆゆしきことで、迷惑以外の何者でもないので、思い当たる方は、やめるようにしましょう。
- 幅を取る
- 転倒のリスクがある
幅を取る
傘の直径は、自転車の幅以上あることは、言うに及ばないでしょう。それ故、傘差し運転をすると、余計な幅を取ってしまいます。
これは、かなり迷惑です。例えば、車が傘差し運転の自転車を追い越す際、普段よりも大きく自転車をよけねばなりません。
それ故、車の正面衝突のリスクが高まります。かといって、逆に、普段通りに自転車を追い越してしまったら、車と傘差し運転の自転車とが接触してしまう恐れもあります。
転倒のリスクがある
傘差し運転をしてしまうと、転倒するリスクが高まります。
なぜなら、路面が滑りやすい状態にもかかわらず、片手運転になってしまい、バランスを取るのが難しくなってしまうからです。
転倒してしまいますと、重大なけがをする可能性が高いです。といいますのも、転倒時、両手が開いていないからです。さらに、転倒後、後続車に牽かれて、致命傷になってしまうかもしれません。
【雨の日の自転車通学】その他の注意点
雨の日の自転車通学に関するその他の注意点を、私の経験ももとに、以下の通り、まとめました。
とりわけ、初めて、自転車通学をするという方は、参考にしていただけたらと思います。
雨の日に自転車通学をしたことがないという人にとっては、意外と盲点となる点もあります。詳しく見ていきます。
普段よりゆっくりと走ろう
第一に、自転車の走行速度についてです。地面が滑る素材の場所やマンホール、側溝の蓋の上を走行する場合は、注意が必要です。
というのも、晴れの日と同じくらいのスピードを出してしまうと、滑って転倒するリスクがあります(私も経験有)。
それらの場所では、スピードを落とすようにしましょう。また、ブレーキが利きにくい場合があるので、早めにブレーキをかけることを心掛ける必要があります。
学校でのカッパの保管方法を考えておこう
第二に、学校に到着後、カッパをどのように保管するかということです。駐輪場に屋根があるならば、カッパを自転車にのせておく、ないしは乾かしておくことができます。
しかし、駐輪場に屋根がない場所もあると思います。そのような場所で、カッパを自転車にそのまま置いてしまうと、カッパの内側まで水がしみこんでしまいます。
それ故、駐輪場に屋根がない場合は、仕方がないので、ビニール袋などにカッパを入れ、建物に持ち込んだ方が、まだましです。
靴下の替えを持参しておこう
第三に、靴や靴下が濡れてしまうかもしれないということです。
カッパは、靴の部分をカバーすることはできません。それ故、靴や靴下が濡れてしまう可能性があります(しっかりと雨が降っているときは、濡れることが多いです)。
靴下の替えを持参しておくと便利です。
駐輪場から校舎までの移動時に傘が必要か確認しておこう
第四に、駐輪場から建物(校舎)まで歩くことになりますが、その際、屋根がなければ、傘が必要となってきます。
長い傘を自転車に載せたり、引っ掛けたりして自転車に乗るのは危険ですので、折り畳み傘を持参するのが望ましいです。
荒天時は無理をしないでおこう
第五に、大雨や強風、落雷に注意することです。あまりにもひどい天気の時は、無理をせずに、自転車以外の方法で通学することも検討してください。
とりわけ、雷がなっているときに自転車に乗ることは、かなり危険です。雷の音が聞こえたら、近くの頑丈な建物に避難するようにしてください。
雷が鳴るのは、大気の状態が不安定になりやすい夏の夕方(帰宅時)が多いですが、まれに、通学時に雷が鳴ることがあります。その場合は、躊躇せずに避難をして、学校に遅刻をする旨、正直に報告をしましょう。
自転車ロードサービスもおすすめ
私自身、自転車通学のときに、幾度となく、自転車のタイヤパンクをしたり、チェーンがとれたりして、途方に暮れたことがあります。
そのせいで、自転車を押して、かなりの距離を歩いたこともあります。
自転車通学をしていたら、自転車の故障は、何度か経験をすることとなります。【Cycle Call】自転車ロードサービスがあったら、自転車の故障の対応も楽になります。
自転車賠償責任保険にも、併せて、加入することができます。自転車に乗る場合は、必ず加入をしておきましょう。
終わりに
「雨の日の自転車通学入門」と題して、記事を作成いたしました。
体が雨に濡れないようにカッパ、とりわけ、「レインジャケット(レインスーツ)」を着用して、自転車に乗るようにしましょう。
傘さし運転は、絶対にNGです。
雨の日の自転車通学は、最初は慣れないかもしれません。最初のうちは、早めに家を出たほうがよいでしょう。
なお、雨の日も晴れの日も、交通ルールはしっかりと守らなければいけません。
自転車乗りの一人として断言いたしますが、交通ルールを守ることのできない学生があまりに多いです。
交通ルールをしっかりと守るようにしてください。また、ヘルメット着用が努力義務化されておりますので、可能な限り、ヘルメットを着用するようにしましょう。