遠方での打ち合わせが終わって、家のある田舎に帰る途中、スーパーマーケットに立ち寄ろうとした矢先、「お兄さん、すみません」と声をかけられました。
「何事か?」と思いながら振り返ると、どうやら、リヤカーでお菓子などを販売している若い男性でした。
「5秒だけ、見てもらっていいですか・・・?」と言うので、渋々、対応。
私も、「寒い中大変ですね」と一言だけかけて、立ち去ろうと思ったのですが、お菓子について詳しく説明をしてこられたので、仕方なく聞いていました。
販売していたお菓子は、
- カマンベール王子様
- ほっこりすいぽ男爵
- チョコラーナ姫
- 鎌倉豆乳ばあむ
だったかと思います。この他にも、おつまみのようなものも扱っておられました。
値段を聞くと、とんでもなく高価だと思ったのですが、何せ、お菓子の移動販売は、私の住んでいる田舎では、まず見かけません。非常に珍しいです。
「いっそのこと、カモにされてもいいだろう」と思い、「カマンベール王子様」を1,400円(税込)で購入してみました。
ということで、当記事では、「カマンベール王子様」というチーズケーキについて詳しく記します。
この記事を見てわかること
- 「カマンベール王子様」は怪しい?販売会社と旧統一教会との関係があるのか?
- 「カマンベール王子様」を食べた感想
- お菓子の移動販売や訪問販売について 等々
それでは、詳しく見ていきます。
カマンベール王子様とは
リアカーによる移動販売で購入をした「カマンベール王子様」。常温で保存が可能なチーズケーキです。
箱には「PRINCE CAMEMBERT」と書かれていましたが、箱の底面・裏側に書かれていた商品名は「カマンベール王子様」でした。
どうやら、北海道産のカマンベールチーズを使っているとのこと。
カマンベールチーズとは、表面に白色のカビをつけて熟成させたチーズです。「チーズの女王」といわれることがあります。
外箱を開けてみました。
チーズケーキが1本、内袋に入っていました。
見た目は微妙・・・ですが、そのまま撮影をするのがあまりよろしくないだけです。ケーキ屋さんのケーキではないので、こんなものでしょう。
賞味期限は、製造がなされてから約60日。
開封後、全部を食べきることができなければ、冷蔵庫で乾燥しないように保管したうえで、3日以内に食べるようにしましょう。
カマンベール王子様は怪しい?
「カマンベール王子様」は、株式会社アイスパイスという会社が製造をしています。
アイスパイスについて、グーグルで調べようと、「アイスパイス」と入力をしたら、「アイスパイス 宗教」「アイスパイス 統一教会」という検索候補が出てきました。
これは怪しい・・・。危険なにおいがぷんぷんとします・・・。
「カマンベール王子様」を販売している「アイスパイス」は怪しいでしょうか。
詳しく見ていきます。
販売者である「アイスパイス」について
株式会社アイスパイスは、実在する会社です。
「カマンベール王子様」におけるパッケージの箱には、販売者の住所として北海道札幌市云々と書かれていましたが、国税庁の法人番号システムで調べたところ、現在は、東京都足立区云々という住所で登記されているようです。
どうやら、足立区の住所について調べたところ、アイスパイスが運営する不動産センターが位置する場所のようです。
したがって、製菓部門の事務所が北海道札幌市に事務所を構えているということになると思われます。
少しややこしいところはありますが、事業実態もしっかりとある会社で、怪しいとは言えません。
そして、気になる、宗教・旧統一教会との関係でありますが、詳しく調べたところ、下記のような結論に至りました。
アイスパイスと宗教・「旧統一教会」との関係は確認できませんでした。
ということで、以上から、アイスパイスは怪しい会社ではないとみてよいでしょう。
ちなみに、アイスパイスのホームページの会社案内には、次の通り、ビジョンのようなことが書かれていました。
私たち、株式会社アイスパイスは、スイーツの企画や商品開発を行っています。「美味しいスイーツをご家庭に」をコンセプトとして立ち上げ、食を通じてご家庭に笑顔をお届けすることを目的に活動しております。今では、スイーツに捉われず、食全般に目を向け、お客様の求める食の製造に到るまで手がけております。末長く、一人でも多くの人たちの笑顔を創出できるよう、努めてまいります。
なお、「ほっこりすいぽ男爵」や「チョコラーナ姫」もアイスパイスが製造しています。
「カマンベール王子様」の原材料を確認
「カマンベール王子様」の原材料も確認をしておきましょう。上の写真でも確認できますが、次の通りとなっています。
小麦粉(国内製造)、液全卵(卵を含む)、砂糖、ファットスプレッド(乳成分を含む)、乳等を主要原料とする食品、チーズ、カマンベールチーズパウダー、ブドウ糖果糖液糖、ショートニング、食塩 / 乳化剤(大豆由来)、膨脹剤、香料、安定剤(増粘多糖類)、着色料(カロテン)
以上となります。
確かに、添加物も入っておりますが、一般的なお土産屋さんで売られているチーズケーキなどと大差はありません。
「カマンベール王子様」だけが、添加物まみれということはないとみてよいです。
添加物が嫌だという方は、自分でチーズケーキをつくるようにしましょう。
移動販売・訪問販売で扱っている商品ということで、怪しく思われるかもしれませんが、商品自体は怪しくありません。
怪しくないかは、自分で食べてから判断すべきだということで、実際に、食べます。
実際に食べてみた!おいしい?
ということで、「カマンベール王子様」を食べていきます。1本は、さすがに多いので、包丁で小さく切りました。
改めてですが、私は、「カマンベール王子様」を1,400円で購入しております。
「カマンベール王子様」を食べた率直な感想ですが、まあまあ美味しいといったところです。
つぶつぶのチーズも入っていて、チーズケーキのやわらかい食感とマッチしていました。
ただ、正直言って、1,400円は、少し高すぎるかなあという印象を抱きました。
(大阪で移動販売に遭遇して購入したのですが・・・)大阪で有名なりくろーおじさんのチーズケーキは965円。
りくろーおじさんのチーズケーキの方が格段においしいです(ボリュームも似たような感じです)。
値段をふせたうえで食べていたら「おいしい」で終わっていたと思いますが、値段を知ったうえで食べると、微妙な感じです。
したがって、個人的には、あまりおすすめできる商品ではありません。
「カマンベール王子様」はどこで買える?
おいしいが、少し高すぎると前述して、「カマンベール王子様」を買いたいという方がいらっしゃるのかはわかりませんが、念のため、購入できる場所をお伝えしておきます。
実を言うと、「カマンベール王子様」はスーパーやお土産屋さんではほとんど取り扱われていません。
移動販売・訪問販売
「カマンベール王子様」は、移動販売・訪問販売で、売られています。
すなわち、一般的なスーパーやお土産屋さんでは取り扱われていません。
移動販売・訪問販売をしている業者に会うことができたら購入できるということとなります。
ちなみに、私は、路上で移動販売をしている人に声をかけられて、購入をいたしました。
ネット通販
一応、ネット通販でも取り扱われています。
Amazonと楽天市場で取り扱われているのですが、移動販売・訪問販売と比べても、値段設定がとてつもなく高くなっています。
それでも購入をしてみたいという方は、下記リンク先より購入できます。
Amazonはこちらからどうぞ。楽天市場はこちらからどうぞ。
移動販売・訪問販売に関する注意
口コミなどを見ていると、移動販売・訪問販売に対する評判がかなり低いように感じられました。
高圧的といった口コミはあまりありませんでしたが、断りずらい雰囲気をつくって、お菓子を買ってもらうといったことをやっているようです。
確かに、私が「カマンベール王子様」を移動販売のリヤカーで購入したときも、言葉巧みに誘っている印象を抱きました。
また、販売員がいるという状況なので、「商品を調べてから購入する」「商品をじっくり観察してから購入する」ということは、難しいといってよいでしょう。
ショッピングセンターなどの店頭販売だったら行うことのできる正常な判断が、移動販売・訪問販売ではできなくなる恐れがあります。十分に注意してください。
お菓子の移動販売・訪問販売において、「いらない商品」だと思ったら、きっぱりと断るようにしましょう。
まとめ
最後に、当記事のまとめです。
- 「カマンベール王子様」というチーズケーキは、移動販売や訪問販売を行っている業者が取り扱っている。スーパーや土産店ではあまり扱われていない
- 移動販売・訪問販売では、言葉巧みに誘ってくるため、購入するか否かについて、正常な判断ができなくなるおそれがあるので注意が必要。
- 「カマンベール王子様」の味はまあまあ美味しいものの、値段設定があまりに高い。購入はおすすめしない。
- 「カマンベール王子様」を販売している株式会社アイスパイスは、怪しい会社ではない。また、宗教や旧統一教会との関係は確認できなかった。
いかがでしたでしょうか。
チーズケーキは、意外と、簡単に自分でつくることができます。
「カマンベール王子様」のようなあまりに高い商品を買うのではなくて、自分でつくるのがよいでしょう。
移動販売や訪問販売には、くれぐれもお気をつけください。